ゆるやかにその名が広まった、栄誉あるバーボン「エズラ・ブルックス」

エズラ・ブルックス|EZRA BROOKS

アメリカ・ケンタッキー州デーヴィス郡にある、創業200年の歴史を誇るメドレー社。小規模ながら多くの銘柄を世に送り出し、1966年には米国政府から“ケンタッキー州で最も優れた小蒸留所”の表彰を受けました。その同社の看板銘柄が『エズラ・ブルックス』です。

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もともとは、ホフマン・ディスティリング社が1957年にリリースしたケンタッキー・バーボン・ウイスキーでしたが、それまで市場においてその名はあまり知られていませんでした。ところが1950年代の半ば、人気が急上昇したテネシー・ウイスキーの『ジャック・ダニエル』の対抗馬として挙げられたのが、この『エズラ・ブルックス』。ブランドの所有権をバーボンの名門メドレー社に移し、積極的に売り込みをしたところ、広くブランドの名が知られるようになりました。

しかしその後1988年、メドレー社は解体されグレンモア社の傘下になりますが、そのグレンモア社も1991年にはユナイテッド・ディスティラリー社の傘下となってしまいます。その後もブランド所有権が移り、現在ではミズーリ州デヴィット・シャーマン社が製品のボトリングとマーケティングを行っています。原酒の蒸留所名は企業秘密として明かされていません。

特徴としては、法廷量を上回る良質なトウモロコシを使用し、低い温度、低アルコール度数で蒸留するため、味わいが滑らかで芳醇であるということ。『エズラ・ブルックス』で製品化されているのは4種類で、4年熟成のマイルドな口当たりの『オールド・ブルックス・ブラック』、バーボンの典型ともいえるコクとまろやかさが魅力の『オール・エズラ7年』、アルコール度数を感じさせないソフトで芳醇な味わいの『オールド・エズラ12年』、15年以上熟成させた円熟味を堪能できる『オールド・エズラ15年』があります。

タイプ
アメリカン・バーボン
蒸留所
Ezra Brooks Distilling Co.